August 26, 2010

草間彌生展 at 十和田、青森



青森県十和田市のアートフェス、草間彌生「十和田でうたう」を見てきました。中心市街地におけるインスタレーションと大型の野外展示、十和田市現代美術館での企画展などなど。草間さんの若い時代の活動、ハプニングを写した映像や写真を見れたり、あと10才くらいで描いた絵もあって、その時点でもう出来上がっているということに感嘆しました。ほとんどテーマは変化していないにも関わらず、見るたびに新鮮でより生命力を増しているように感じられるところがすごい。すごいばーちゃんです。もはや女性とか人間とかを超えて宇宙人的パワーを感じました。でも野外展示のみずたま模様の女の子とワンことキノコとカボチャのかわいさ、あれは「ラブとカワイイは正義!」のガールズ精神ですね。

十和田市現代美術館は西沢立衛氏設計ということで、なんとなく金沢21美と同じ匂いがしました。常設展示がほとんどインスタレーションで、すごく面白かったです。特にハンス・オプ・デ・ビークという作家さんの作品が超やばい→ここクリック。高速道路を見下ろすドライブインのダイナーカフェを再現するというコンセプトなんですが、70'sアメリカのラジオみたいなBGMがかかっててなんともいえないあの感じと、でもおきまりのコカコーラ的配色は一切なくて黒一色でしかも暗闇で、窓の外には誰もいない夜のハイウェイの景色がどこまでも続いている・・・。ダイナーという単語にピピッときた人は是非行ってみてほしいですね(ちょっと遠いけども)。実際に近所にあったら入り浸りたい店by私&妹です。
Hans Op de Beeck official site より、art works の2004、Location(5) で大きな画像見れます。

August 24, 2010

振り返る夏 振り返らない夏

夏の楽園だったあの広い家で、
誰のものでもなかった私(※)が笑ってる。
細い体を真っ黒に日焼けして、泣きべその子分を従えて、
アブラゼミや真っ青のアゲハチョウやらを追い回す。
疲れて昼寝。そしてまた転げまわる。長くて短い夏の日。
全てがあの家にあった。

***

猛暑は依然として続いている。
8月はまだ一週間ほども残っている。
私は寝ても覚めても夢ばかり見ている。気がする。

***

盆休みは古い友人に会ったりする機会が多く
自然、昔話で懐かしむという流れにもなるけれど
そのほとんどを自分が記憶していないことに少し愕然とする。
かたまりとしてはなんとか思い出せても、細部はもう、全滅。
そんなことあったっけ?の連続。
思い出に限らず本や映画にしても正確なストーリーや登場人物の名前
まで覚えて
いるものは本当に一握りしかない。残念なことに。

***

夜、コンビニに立ち寄る。
殺虫灯に吸い寄せられては焼かれる羽虫たちを見る。
前しか見えない、前にしか進めない、振り返ることができない、
そういう小さきものたちは必死で暗闇の中に標を探すしかない。

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涙を流す人を前にして
泣いている理由なんて考える必要はないと思う。
涙はただ、いつなんどきでも流れるものだ。
流れることが、自然なことだ。

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家の裏手からまっすぐ田んぼへと続く道路は
日差しがアスファルトを焼き、陽炎が立っていて、
両脇には若い穂を付けはじめた稲がどこまでも緑色に波打っていた。
幼い私の目には本当の海のように果てしなく映った。
音もなく、誰もいなかった。ひとりきりだった。
その“ひとりきりだった”という感覚を死ぬまで失いたくないと思う。

(※)『すみれの花の砂糖づけ』江國香織



先日DEMELでひとめぼれして
買ってしまいました。
なんて罪なパッケージ・・・。

August 6, 2010

たまには女子トーク

あれよあれよというまに8月。
暑さのせいか眠りが浅く、かといってスパッと目覚めるでもなく、なんとなくいつもだるい感じが付きまとっています…ってこれ単なる夏バテなのかしら。
いつもなら8月はだんだん夏が収束していくのがさみしくてならないのに、今年はまだ甲子園見てもいないうちからもういいよ夏はもういいよって思います。はやく秋がくればいい。
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本屋でファッション誌を立ち読みするのが好きで、冷房のきいた店内でベージュやグレーの秋冬服を着た外人モデル眺めて癒されています。特に今年は母に新しいコートを作ってもらう約束をしているので、もうコートにばかり目がいきます。どんな形にしてもらおうかしら。
けっこう前に髪の色を地毛に戻して、およそ10年ぶりくらいに黒髪の自分を見てどうかなーこれいけるかなーと思っていたのですけど、会う人会う人誰も違和感を唱えないのでだんだんと大丈夫な気がしてきています。
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髪の色を変えたのと同じくらいに口紅デビューをしました。それまでグロスくらいしか使わなかったので選び方がよくわからず、化粧カウンターに行って相談。シルク姉さんみたいな店員さんがすすめてくれたピンクを購入、依頼愛用しています。筆でとって塗るという行為が無駄に女っぽくなった気分にしてくれてよいです。あと長年唇の乾燥に悩んでいたのですが、昼用と夜用のリップエッセンスを使ったらたちどころに改善してびっくり。特に夜用についてくるパックがすごい。冷房と紫外線でガサガサ~という方、おすすめします。ルナソルのやつです。
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あとこの夏かかせないのがマリアージュフレールの水出し紅茶!これはもう、ないと死んじゃう。ひとことで言うなら飲むアロマです。うちにあるのは「TEA THE MAHARAJAHS」(マハラジャのお茶!)で、実家にあるのが「SUMMER SNOW」で、どちらも美味しい。うちのが甘い系で実家のが爽やか系。ビン売りしかしていないのでいいお値段するんですが、500mlのペット何十本分も出せますから結構経済的なんじゃないかと思うんですよ。手軽におうちカフェできます。
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そんなかんじで、最近の自分の中にある女子らしいネタを探して書き連ねてみました。
女子であることによって、わざわざ自分から体に合わない殻へもぐりこもうとする滑稽なやどかりみたいになることもあれば、 運命的に出会った一枚のワンピースで天まで昇る喜びを味わったり、30手前で本当に全く何も成長しちゃいない。でも女はメタモルフォーゼするから男より強いんだって、昨日放送のドラマで天海祐希が言ってたのを聞いて妙に納得。確かに、開き直るって最強かもしれない。 追い込まれたらとっておきの服を着て、髪もメイクもきらっきらにして出かけましょう。 家ではみそ汁作ってたって、そしらぬ顔で目配せし合って、かわいいスイーツなんかをぱくつくのさ。