September 17, 2010

バレエの物語たち


私の本棚の大型本紹介しますコーナー。
「TALES FROM THE BALLET 」 Illustrated by A & M Provensen
子供のためのバレエ入門書という、それだけで素敵すぎる絵本。
「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「コッペリア」「ペトリューシュカ」「金鶏」などなど
クラシック・バレエの物語がイラストとともに紹介されています。

挿絵はプロヴェンセン夫妻。児童向け絵本をたくさん手掛けている作家さんですが
この本は他のものと比べて大人っぽく繊細な絵柄で好みです。構図もおしゃれ。
表紙には子供たちがバレエの公演を観に行くというシチュエーションが描かれています。
下の写真の絵は「白鳥の湖」。“四羽”の場面を選ぶあたりもセンスよいですよね。

大型本は場所をとるので買うまいと思うのですがじわじわ増えていきます・・
でも本棚に並んでいるだけで嬉しい。所有欲を満たしてくれます。

September 2, 2010

続・青森 ばなな的情景

妹の日記で先日の青森旅の写真が見れます。彼女はフィルムのカメラで撮るのですが、私はカメラのことはさして詳しくないですが、なんかいつもいいかんじに撮れています。彼女の雰囲気が画面に出てるといいましょうか。そのご愛用カメラが初日の夕方に突如フリーズするという事件があり、顔面蒼白になる妹、あわててナビで周辺のカメラ店を探す私、結果駆け込んだ店のおばちゃんが電源?のなんかをちょっとつついたら復活してひと安心、という珍事件があったことを、みずたままみれのその店の写真を見て思い出しました。
上の写真は私が撮ったものです。十和田湖のみやげ物店ならびに食堂の一角にて。こういうべたな観光地にある昭和で時が止まっちゃったような場所って大好き。

ずいぶん前から読みたくて買ってある「百年の孤独」と「ユリシーズ」をお飾りにしたまま、吉本ばななの古い文庫を読み返しています。自分的3部作「キッチン」「哀しい予感」「TUGUMI」の舞台として登場する家や温泉地や山小屋や海辺の町は十和田で見た景色と同じトーンの切なさを帯びていて、実際に見たわけでも行ったわけでもないのに自分の思い出と同化して、まぶたの裏の懐かしい光の中に溶けていってしまうようです。