May 27, 2012

SHI BU YA


Photo of Shibuya Tokyo 2012

金環日食とかスカイツリーオープンとか、そういうタイムリーなあれこれも過ぎて、
こよみ的にはもう夏が近いことに気がつく。
銀歯がとれて歯医者に行ったら虫歯がみつかった。要治療、ガックシ。

学校の近くの一等地にはたまにでかい空き地が見うけられる。
今にででーんと高級マンションでも建つのだろうけれど、
粗末な囲いで区切られたその原っぱはサンクチュアリって感じで愛しい。
都会はつくづく我がままな街だと思う。そして、それゆえに魅力的。
私もどうせ我がままに生きるならば都会のど真ん中に居を構えてみたいものだと、
まあ、夢ですけどね。

まだ肌寒い、5月のおわり。


May 20, 2012

ほんの一瞬のこと




Photos of Sapporo Hokkaido 2012

性懲りもなくまたこの街に来て、この公園に来て、
完璧といえるほど美しい春の正午、美しい花壇に咲き乱れる春の花、
戻りはしないし、はじめから無かったものだし、だから心は穏やかに春を喜び、
眩しい光の中に行き交う全ての人をいとおしく思った。

手放そうと、手放されようと、

あたたかさを失わず照らし続けてくれる場所があることを、
そう感じられる優しさをもらったことを、幸福に思う。

さて、私は私の街へ帰ろう。



April 23, 2012

追いかけっこ


Photo of Mont Saint-Michel France 2006


手探り、右往左往してる4月。
捉えたと思うとすぐ雲に隠れてしまう。


見たいと思っていた桜は結局見頃を逃してしまった。





March 28, 2012


きちんと生活することはどれだけ大変で、どれだけ大切なことか。
希望と葛藤と苦闘が錯綜する、春。 

***
両親の旅行土産、パリのBoissierのお菓子たち。
素敵なパッケージを開けると、キャンディーの粒、バラの香りのチョコレート。

留守中、掃除洗濯や食事の仕度
(といってもごく簡単なものだけど)、犬の世話などをしてみて、快適に暮らすためのいちばんのベースはここに有りということを再確認。しばらくやっていなかったので面倒ではあったけれど、不思議な充実感も覚える。それでふと、これもしばらくやっていないけれど、ストレッチングに似ているなと思った。家事だとか健康だとか、当たり前のことがきちんと整っていないと段々だらしなくなる。贅沢で心を潤すのも幸せだけど、それにはまず質実なる日常生活ができてこそ。
一年前の今頃、計画停電の影響があって、当たり前に暮らせることのありがたさを痛感していた。家族揃ってろうそくの灯りで食卓を囲んだ日もあった。
様々なことが一新する季節に今一度足元を見てその感触を確かめる。また一年頑張るために、脇目も振らずに走れるように、深呼吸をひとつ。


March 22, 2012

海を臨む時に

Photo of Kawadana Nagasaki 2006

あの日あの瞬間にどこで何をしていたか
多くの人が覚えているし、今後もきっと記憶し続けるのだろう。
(3.11)

***
上の写真は長崎の川棚というところにある魚雷発射試験場跡地。
物騒なものの遺構が数十年の後には長閑な釣り場になっていた。

March 5, 2012

熱海のガウディ


Atami Ginza 2011

カサ・ミラ風(笑)
熱海はおちゃめな町です。



March 2, 2012

受賞のご報告


この度、ワールドジュエリーデザイン大賞2011のダイヤモンド賞を頂きました。

作品タイトル:「夜明けを告げるネックレス」
参加テーマ:(1)日本の伝統文化とギリシャの伝統文化の融合を創造する
参加部門:ダイヤモンドジュエリーデザイン

コンセプト及び作品説明:
古代ギリシャ文化において最も重要なモチーフであるアーカンサスの葉の装飾。その曲線美や連続性を、日本文化のハレの日の装飾である「飾り結び」をヒントに一筆書きのシンプルな線で表現しました。
日本の唐草模様の原型はアラベスク模様にあり、そのまた原型がアーカンサス模様であるとされています。いずれも永遠につながるものや生命の発展を象徴するとされており、長い歴史の中でギリシャから日本へと伝わってきたことはまさしくその連続性を感じるものです。
散りばめられたダイヤモンドは朝露の雫をイメージしています。長い時の連続の中にあっても、その時代ごとには節目となるいくつもの始まりの瞬間が存在していることを表しています。未曾有の震災を経験した今の日本社会が、近い将来に復興を遂げて夜明けを迎えることができるようにとの願いを込めてデザインしました。

***
このデザインの原型になったのは去年の春に作ったブレスレットなんですけど、作っているときにはその何ヶ月かあとにこんな賞を頂くことになろうとは夢にも思っていませんでした。 作品のコンセプトはこじつけっぽい文章になってますが(苦笑)、常々考えていることをあてました。個人的なことでも、社会全体のことでも、困難を乗り越えて(時に古いものを壊して)新しいものを見たいという希望があるから生きていられます。

February 19, 2012

密談

 

「つまり動機は最初から、生まれる前から持っているんだ。それを発動させるかさせないかってだけの話さ。 不発弾みたいにずーっとずーっと忘れ去られたままになっているのもあるだろうし、ちゃんと然るべきタイミングでぽんっと弾けるやつもあるだろうし、うっかり間違って暴発しちゃう場合だってある。僕たちはそんなものを無数に身体に埋め込んだまま生きているんだよ。」

「そして君は今まさにその大切に眠らせておいたやつを起こそうってわけ。」

「そう。裏を返せば、持っていない動機に関してはどうやったって発動させることはできないんだ。だからこれは僕にしかできない仕事なんだよ。」


February 17, 2012

蜀台


光をみつめる
と、同時に闇をみつめる
境目はきわめて曖昧
とろけてゆく輪郭
像を結ぶということの
仕組みについて
不思議について
あなたの瞳の中に問う

サイドバーちょこっと変更

右のサイドバーがちょっと寂しかったので色々足しました。スマホ用のページレイアウトだと見れないんですけど、キャンドル作品のスライドショーを表示してみたり、バイン好きをアピールしてみたりしています。実はFacebookのアカウントを作ってみようと思ったら早速つまずいて嫌になって、そうこうしているうちにこっちの方をいじりたくなったのです。ホームページも、もうちょっと目新しくしたいなと思いつつ、まあそれは追々・・。

February 11, 2012

チョコレート・ラブ


わたしは恋をしている


Let's fall in love
Its exciting
I'm gonna make your mouth
A sunny sundae smile...
Sunny Sundae Smile/My Bloody Valentine

ちょっと前に友人が旅行土産にくれたAnthon Bergのチョコレート、洋酒をたっぷり染み込ませたマジパンをチョコレートでコーティングしてあるやつ。すごく美味しかったので、以来あちこち探しては見るもののなかなか見つからない。見つからないと余計に食べたい。募る想い、高鳴る鼓動、恋!!いまバレンタイン商戦真っ只中の街のどこかで運命の再会を果たせないかと密かに期待している。

February 9, 2012

Girls Forever...



季節の終わり 風の訪れにも
夏のからくり解けやしないままに

予報は大嘘つき


体中で待ってた明日

小宇宙を埋めつくした

旅立ちの日 きみの睫毛は

時計の針に勝てる気がしたのに

ああそうか もう時間だ


今世界が停止した瞬間

行かないでよって云った?
この宇宙を埋めつくした邂逅
そう何度も何周も

小宇宙/GRAPEVINE




February 1, 2012

ヴァルスの朝食



吉祥寺リンデのパンをかじりながらふと思い出した。ピーター・ズントーのテルメ・ヴァルスを見に行った時に泊まった宿の朝食。ハイクオリティなパンの数々が惜しげもなく籠に盛られて食べ放題。しかも焼きたて。人生最高の朝食の三本指に入る。 朝食だけでなくて夕食も美味しかったし部屋も広くて清潔で可愛くて最高だった。 テルメのホテルに予約が取れなくてこの宿にしたのだけれど、次に行くとしても私はここに泊まりたい。

*****
Hotel Glenner Vals
ホテル・グレナー・ヴァルス
http://www.glenner.ch/index.php


↓建物もこんなに可愛いのだ!ああまた行きたい!

January 22, 2012

待望の雪が降る



東京に雪が降った。

とても嬉しかった。


January 16, 2012

永遠の僕たち


    Photo of Zurich Swiss 2009

「永遠の僕たち」を観る。メロっぽくならないギリギリのさじ加減で物語が進む。ラストも爽やか。主役の2人がとにかく可愛くてスタイリングもおしゃれ。別れの演出で意見が合わずに仲違いするところとか可笑しくて泣ける。そして加瀬亮。なんで加瀬亮?と思って観に行ったけど、見終わったら加瀬亮でなくてはダメだなと思っていた。軍服の瀬文さん風味、帽子の耳あてが常に片方だけベローんと下がってるのがかわいくてしょうがなかった。ロケーションが美しくてまたひとつ私の中でのポートランドへの憧れが強くなった。ソフィア・コッポラとガス・ヴァン・サントっていったらとりあえず観とこうかという程度の私が言うのもなんだけど、やっぱりガスは裏切らないと思う。もう一回くらい劇場に観に行きたい。あと"Two of us"が映画の世界にぴったりすぎてあれから何度も聴いてしまう。

January 15, 2012

新年おめでとうございます



朝の明治通り、信号の切替わりと車の流れを読んで、一斉に人々が通りを横断していく瞬間が好き。東京は忙しなくて複雑だけど、みんな飛び石を軽々と渉るみたいにして難なく生きている、ように見える。朝の光は職場へ急ぐ人たちをそんな風に照らす。数年後にこの場に同じ人がどれだけ歩いているのだろうかと考えている私に、そこのアウディのガラス張りのビルは今日も、だからなんだという顔で街を切り取って見せる。

***
「ストリート・ライフ」展
トーマス・アナンのグラスゴーの街並みの写真がやっぱりよかった。ラピュタのパズーの住んでた街とかが近いかんじ。昔は産業革命って暗くて不衛生なイメージしかなかったけど、こうして写真で見てみると埃っぽくて赤裸々で不思議な郷愁を感じる。とっくに失われた街だと知りつつ、なるほどここから数々の名バンドが生まれたのかーと感慨深く思う。
人を写したものも面白かった。ウジェーヌ・アジェの、背中に大きな籠を背負って手に棒を持った男を写した「塵芥拾い」という作品の原題が"Chiffonier"となっていて、確かシフォニエって箪笥の種類のことではなかったっけと思って帰ってきてから調べてみたら、やはりその箪笥の語源のようでした→ChiffonierRag-picker Chiffonて単語が綺麗でかわいいイメージなのだけど、それが塵芥拾いと繋がると逆にぐっとくる。"ちりあくた"の響きもよいし。
アウグスト・ザンダーはポートレイト。こちらを見据えた目にどことなく誇らしげな表情を見てとれるのは「医長」「下働きの人夫」「建築家」「ドイツ民主党の議員」など様々な職業をタイトルに冠した人物たち。服装を見るのも面白い。「鍵作りの親方」は、スタンドカラーのシャツの上に大きなエプロンをかけてツィードのジャケットを羽織りキャスケットのような帽子をかぶっている。どれもよく着古されていて身体の一部のように馴染んでいる。とにかく格好良い。