March 28, 2012


きちんと生活することはどれだけ大変で、どれだけ大切なことか。
希望と葛藤と苦闘が錯綜する、春。 

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両親の旅行土産、パリのBoissierのお菓子たち。
素敵なパッケージを開けると、キャンディーの粒、バラの香りのチョコレート。

留守中、掃除洗濯や食事の仕度
(といってもごく簡単なものだけど)、犬の世話などをしてみて、快適に暮らすためのいちばんのベースはここに有りということを再確認。しばらくやっていなかったので面倒ではあったけれど、不思議な充実感も覚える。それでふと、これもしばらくやっていないけれど、ストレッチングに似ているなと思った。家事だとか健康だとか、当たり前のことがきちんと整っていないと段々だらしなくなる。贅沢で心を潤すのも幸せだけど、それにはまず質実なる日常生活ができてこそ。
一年前の今頃、計画停電の影響があって、当たり前に暮らせることのありがたさを痛感していた。家族揃ってろうそくの灯りで食卓を囲んだ日もあった。
様々なことが一新する季節に今一度足元を見てその感触を確かめる。また一年頑張るために、脇目も振らずに走れるように、深呼吸をひとつ。


March 22, 2012

海を臨む時に

Photo of Kawadana Nagasaki 2006

あの日あの瞬間にどこで何をしていたか
多くの人が覚えているし、今後もきっと記憶し続けるのだろう。
(3.11)

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上の写真は長崎の川棚というところにある魚雷発射試験場跡地。
物騒なものの遺構が数十年の後には長閑な釣り場になっていた。

March 5, 2012

熱海のガウディ


Atami Ginza 2011

カサ・ミラ風(笑)
熱海はおちゃめな町です。



March 2, 2012

受賞のご報告


この度、ワールドジュエリーデザイン大賞2011のダイヤモンド賞を頂きました。

作品タイトル:「夜明けを告げるネックレス」
参加テーマ:(1)日本の伝統文化とギリシャの伝統文化の融合を創造する
参加部門:ダイヤモンドジュエリーデザイン

コンセプト及び作品説明:
古代ギリシャ文化において最も重要なモチーフであるアーカンサスの葉の装飾。その曲線美や連続性を、日本文化のハレの日の装飾である「飾り結び」をヒントに一筆書きのシンプルな線で表現しました。
日本の唐草模様の原型はアラベスク模様にあり、そのまた原型がアーカンサス模様であるとされています。いずれも永遠につながるものや生命の発展を象徴するとされており、長い歴史の中でギリシャから日本へと伝わってきたことはまさしくその連続性を感じるものです。
散りばめられたダイヤモンドは朝露の雫をイメージしています。長い時の連続の中にあっても、その時代ごとには節目となるいくつもの始まりの瞬間が存在していることを表しています。未曾有の震災を経験した今の日本社会が、近い将来に復興を遂げて夜明けを迎えることができるようにとの願いを込めてデザインしました。

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このデザインの原型になったのは去年の春に作ったブレスレットなんですけど、作っているときにはその何ヶ月かあとにこんな賞を頂くことになろうとは夢にも思っていませんでした。 作品のコンセプトはこじつけっぽい文章になってますが(苦笑)、常々考えていることをあてました。個人的なことでも、社会全体のことでも、困難を乗り越えて(時に古いものを壊して)新しいものを見たいという希望があるから生きていられます。