August 22, 2011

尾道に行きました その2









Photos of ONOMICHI Hiroshima

尾道に憧れていた理由は大林宣彦監督の「時をかける少女」だと思っていたのだけれど、久しぶりにDVDを見たら意外と町並みとか景色は映っていなかった。きっと何か他の媒体で見たもののイメージが取り込まれ、勝手に映画のストーリーと合成されていたのだろう。いずれにしても期待を裏切らない魅力がある町だった。

8月に入ってからというものどうしようもない焦りと悲観にとりつかれ、なんとか逃れたくて人と会ったり遠出したりしていた。そしてそれは気晴らしという意味では全く効果がなかったのだけれど、かといって楽しくなかったかといえばむしろ逆でその時その時は全力で楽しかった。苦しいことは他のことによって帳消しにされたりはしないし、反対に落ち込んでいるからといって世界の全てが暗く淀んで見えるようなこともない。ただ決して混じりあうことのない悲しさと楽しさの渦の中で息つぎをしようと口をパクパクさせているみたいな夏だった。

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