December 27, 2010

遠いところ



目を逸らさずに歩むこと
心を青空に晒して 真っ白く洗われるまで

幾層にも重なっていた殻を剥ぎ取られていく一年だった。
会いたかった自分にも、会いたくなかった自分にもこんにちは。
今更と言われるようなことさえ知らないまま生きている。
たぶん死ぬまで恥ずかしい。
だとしても、後でも先でもない今と向き合いたい。

December 22, 2010

お知らせ

ここでお知らせしてもさして宣伝効果はないと思われますがそれでもご紹介したい。
学生時代の友人が新潟でレストランをはじめました。
お近くにお住まいの方や新潟方面へお出掛けの方は是非行ってみてください。

Mare(マーレ)
新潟市中央区神道寺南2-6-8
TEL 025-250-7258
11:30-15:00/18:00-22:00
定休日 毎週木曜,第3水曜
P有


より大きな地図で Mare(マーレ) を表示

私の体は最近とても正直で本当に食べたいものにしか胃袋の口が開かないのですが、
ここではメインディッシュ済んだあとでパスタ追加しました。
魚好きにとって、漁師の息子が作る料理はいつもど真ん中です。
(もちろんお肉の料理もすごく美味しいです。)
丁寧で潔い、っていうと板さんみたいだけど、スウィーツも作れるシェフです。

December 15, 2010

冬の白日



不思議な場所 不思議な家 不思議な景色
眠る庭の片隅に白い貝殻を埋めた
うつせが昨日と明日を繋ぐ
老いた私は真珠の首飾りをかけて土の匂いを確かめるだろう

***
久しぶりに思い出して能町みね子さんのコラムを読み漁る(暇人)
私は分類モノって大好きなんで、ここ
モテヒエラルキー図とかたまんない笑
装苑で連載の 雑誌の人格 とかも超好き!自虐込みで!


December 5, 2010

種蒔く人



Die mit Tränen säen, werden mit Freuden ernten.
Sie gehen hin und weinen und
tragen edlen Samen,
und kommen mit Freuden und bringen ihre Garben.
(Psalm 126:5-6)

涙とともに種蒔くものは
喜びとともに刈り入れるだろう

貴き種を携えて 涙とともに出かけたものは
実りの穂束を携えて 歓喜とともに帰るだろう

(詩篇 126:5-6)

ミレーが農民の生活や働く姿を描いたのは
そこに人間の原点と崇高な魂を見ていたからだという。
そしてゴッホは牧師の道を断たれ画家になろうと決意したばかりの時代に
ミレーの絵に深く共感し、手本にして模写と素描を重ねていたのだそうだ。
(先日観に行ったゴッホ展ではその頃描かれた作品がたくさん展示されていた。)

上の聖書の一篇はブラームスがドイツ・レクイエムの第一曲のために選んだ詩。
ブラームスはこの作品を宗教的意味合いの濃い一般的な鎮魂歌としてではなく、
苦悩に満ちた人生の果てに光を得て喜びを知るという、魂の物語として作り上げた。
(そう言われると他のブラームスの曲もみんなそういうストーリーに聞こえてくる。)
それはそうとして、このごついタイトルだけはいただけないというのが個人的感想。

新米が美味くて農家の方々に感謝する日々。
この先どこへ行こうとも、ここで得た全ての実感を手放さぬようにしたい。

November 20, 2010

三食昼寝つき



県北部の小さな小さな島(人口400人ちょっと)へ行った。
11月は完全にオフシーズンでほとんどの土産店・飲食店が閉まっていたが
泊まった民宿のご飯が美味で美味で、とにかく食べてばかりいた。
アイナメやカワハギなどの白身の焼き魚をぶち込んだ味噌汁が島の代表的な郷土料理。
もとは漁師飯だというだけあって味も見た目も豪快で野生的な美味しさだった。
あとは鯛を筆頭に身のしまったいろいろな地魚がこれでもかというほど並び肉や野菜はほとんどなし。
むしろ潔いのであった。
舟盛りのバイ貝がすごく美味しかった。
夏ならアワビが食べられるそうで、それだけのためにまた来たいと本気で思った。

食べて飲んで眠って、温泉に入ったり景色を眺めたり。
別にどこでもできるようなことをわざわざ船に揺られてこんな孤島まで来てやってるっていうのが
実にばかばかしくて、だからこそ贅沢で良いのだと思った。

November 4, 2010

おとしたのは



あなたの落とした斧は金の斧ですか それとも銀の斧ですか
―― いいえ 私が落としたのは古びた鉄の斧です

***
何年も前の糸井重里さんと谷川俊太郎さんの対談記事を読む。
http://www.1101.com/tanikawa/

能動的であることと受動的であることの是非について、 もしくはその作法について、興味深い内容。
ちょいちょい挟まる男性版グータン的なノリ([5]とか)は、なんだかかわいらしくもあり。
あとこっちも面白い→谷川俊太郎質問箱  谷川さん結構辛らつ笑!

***
寒い!なんだか急に寒くなってしまったなと思っていたらもう11月、いつのまにやら。
地物のサトイモが美味しくてハマっています。つるつる、ふわふわ。
サトイモってイモだけどカロリーはどうなんだろうとか気になりつつ、たくさん食べてしまう。
昨日は舞茸と一緒に煮ころがしにしました。美味でした。

October 28, 2010

さ い は て



28才最後の日に見た景色。
風の音が今も耳に残る。

***
生きることは破綻と再生の繰り返し。
ヤンソン氏は成長期のムーミン・トロールだけでなく大人たちにもその試練を与えていて、
その分け隔てのなさこそが彼女の生への誠実さを表している気がする。

「ムーミンパパ海へ行く」はムーミンシリーズ最終巻「ムーミン谷の十一月」のひとつ前の作品。
ただし「十一月」には一家は登場しないので、この「海へ行く」が実質最終巻といえる。
その最後の最後にして一家は家族としての臨界点をむかえ、楽園であるムーミン谷の家を離れ、
遠く離れた孤島の灯台に移り住むこととなる。 (ちなみに「十一月」ではこの一家の留守中の屋敷にムーミン達を訪ねて色んな人が集まってくるという同時進行的な話になっている。)
これまで理想の家族像であるように描かれてきたムーミン一家の破綻と再生は、
生きている限り私たちが絶えず変化し続けなくてはならない運命にあることや、
その度に自己や共同体は解体され、やがて新たな形を見出して再構築されていくことを教えてくれる。



誠実に、生を全うしたい。

October 14, 2010

ストレンジリ・ファミリア

私の本棚の大型本紹介しますコーナー、その2。
「STRANGELY FAMILIAR」 Michal Chelbin
わりと最近手に入れた写真集。




イスラエル、イングランド、ウクライナ、ロシアで撮影された写真。
私の中にある“移動サーカス”“ロマ、ジプシー”という類のものに対する
ぼんやりとした、それでいて偏った憧憬をくすぐる一冊。

調和のとれた美しさというのも神々しくてよいですが
この本に出てくる人々はみんな徹底してアンバランスで違和感だらけ。
でもそういう歪にこそ個人的な親しみを感じたりします。


撮影はイスラエル出身の女性写真家。
プロフィールによれば報道の経験もあるそうで、なるほど納得という感じ。
無名な人々を写したポートレートを見るのは異国の市場をさまよう楽しさに似ています。
唯一影響を受けたというAugust Sander の写真もそうなのですが、
人間という対象への時代や人種を超えた広い愛情があるのだなーと。
あまり好きな言葉ではないけれど一種の‘博愛’ というか。
また ‘瞬間’ に対して常に真摯だからこそ発揮される洞察力があるのかな、などと
ページを繰りながらぼんやりと思う秋の夜長。

October 3, 2010

秋到来で革恋し


最近買ったipodケース。カバーのハラコの手触りがお気に入り。
コレというのに出会えなくてずっと裸で使っていたのですが
ようやく服を着せてあげられました。
Diralという国産の革小物ブランドのです。
作りがしっかりしていて、革もいい質感で、価格も良心的。他のも色々かわいくて、
シルバーの箔加工のお財布で中あけるとカラフル~なやつ、
次あれ欲しいなあ。
秋だからなのか、革のものが急に愛しくなりだす季節・・・。
たぶんもうちょっとすると毛のものにそそられだす季節・・・。
♪♪♪
MUSIC/フジファブリック
せつなさMAXですな。

September 17, 2010

バレエの物語たち


私の本棚の大型本紹介しますコーナー。
「TALES FROM THE BALLET 」 Illustrated by A & M Provensen
子供のためのバレエ入門書という、それだけで素敵すぎる絵本。
「白鳥の湖」「眠れる森の美女」「コッペリア」「ペトリューシュカ」「金鶏」などなど
クラシック・バレエの物語がイラストとともに紹介されています。

挿絵はプロヴェンセン夫妻。児童向け絵本をたくさん手掛けている作家さんですが
この本は他のものと比べて大人っぽく繊細な絵柄で好みです。構図もおしゃれ。
表紙には子供たちがバレエの公演を観に行くというシチュエーションが描かれています。
下の写真の絵は「白鳥の湖」。“四羽”の場面を選ぶあたりもセンスよいですよね。

大型本は場所をとるので買うまいと思うのですがじわじわ増えていきます・・
でも本棚に並んでいるだけで嬉しい。所有欲を満たしてくれます。

September 2, 2010

続・青森 ばなな的情景

妹の日記で先日の青森旅の写真が見れます。彼女はフィルムのカメラで撮るのですが、私はカメラのことはさして詳しくないですが、なんかいつもいいかんじに撮れています。彼女の雰囲気が画面に出てるといいましょうか。そのご愛用カメラが初日の夕方に突如フリーズするという事件があり、顔面蒼白になる妹、あわててナビで周辺のカメラ店を探す私、結果駆け込んだ店のおばちゃんが電源?のなんかをちょっとつついたら復活してひと安心、という珍事件があったことを、みずたままみれのその店の写真を見て思い出しました。
上の写真は私が撮ったものです。十和田湖のみやげ物店ならびに食堂の一角にて。こういうべたな観光地にある昭和で時が止まっちゃったような場所って大好き。

ずいぶん前から読みたくて買ってある「百年の孤独」と「ユリシーズ」をお飾りにしたまま、吉本ばななの古い文庫を読み返しています。自分的3部作「キッチン」「哀しい予感」「TUGUMI」の舞台として登場する家や温泉地や山小屋や海辺の町は十和田で見た景色と同じトーンの切なさを帯びていて、実際に見たわけでも行ったわけでもないのに自分の思い出と同化して、まぶたの裏の懐かしい光の中に溶けていってしまうようです。

August 26, 2010

草間彌生展 at 十和田、青森



青森県十和田市のアートフェス、草間彌生「十和田でうたう」を見てきました。中心市街地におけるインスタレーションと大型の野外展示、十和田市現代美術館での企画展などなど。草間さんの若い時代の活動、ハプニングを写した映像や写真を見れたり、あと10才くらいで描いた絵もあって、その時点でもう出来上がっているということに感嘆しました。ほとんどテーマは変化していないにも関わらず、見るたびに新鮮でより生命力を増しているように感じられるところがすごい。すごいばーちゃんです。もはや女性とか人間とかを超えて宇宙人的パワーを感じました。でも野外展示のみずたま模様の女の子とワンことキノコとカボチャのかわいさ、あれは「ラブとカワイイは正義!」のガールズ精神ですね。

十和田市現代美術館は西沢立衛氏設計ということで、なんとなく金沢21美と同じ匂いがしました。常設展示がほとんどインスタレーションで、すごく面白かったです。特にハンス・オプ・デ・ビークという作家さんの作品が超やばい→ここクリック。高速道路を見下ろすドライブインのダイナーカフェを再現するというコンセプトなんですが、70'sアメリカのラジオみたいなBGMがかかっててなんともいえないあの感じと、でもおきまりのコカコーラ的配色は一切なくて黒一色でしかも暗闇で、窓の外には誰もいない夜のハイウェイの景色がどこまでも続いている・・・。ダイナーという単語にピピッときた人は是非行ってみてほしいですね(ちょっと遠いけども)。実際に近所にあったら入り浸りたい店by私&妹です。
Hans Op de Beeck official site より、art works の2004、Location(5) で大きな画像見れます。

August 24, 2010

振り返る夏 振り返らない夏

夏の楽園だったあの広い家で、
誰のものでもなかった私(※)が笑ってる。
細い体を真っ黒に日焼けして、泣きべその子分を従えて、
アブラゼミや真っ青のアゲハチョウやらを追い回す。
疲れて昼寝。そしてまた転げまわる。長くて短い夏の日。
全てがあの家にあった。

***

猛暑は依然として続いている。
8月はまだ一週間ほども残っている。
私は寝ても覚めても夢ばかり見ている。気がする。

***

盆休みは古い友人に会ったりする機会が多く
自然、昔話で懐かしむという流れにもなるけれど
そのほとんどを自分が記憶していないことに少し愕然とする。
かたまりとしてはなんとか思い出せても、細部はもう、全滅。
そんなことあったっけ?の連続。
思い出に限らず本や映画にしても正確なストーリーや登場人物の名前
まで覚えて
いるものは本当に一握りしかない。残念なことに。

***

夜、コンビニに立ち寄る。
殺虫灯に吸い寄せられては焼かれる羽虫たちを見る。
前しか見えない、前にしか進めない、振り返ることができない、
そういう小さきものたちは必死で暗闇の中に標を探すしかない。

***

涙を流す人を前にして
泣いている理由なんて考える必要はないと思う。
涙はただ、いつなんどきでも流れるものだ。
流れることが、自然なことだ。

***

家の裏手からまっすぐ田んぼへと続く道路は
日差しがアスファルトを焼き、陽炎が立っていて、
両脇には若い穂を付けはじめた稲がどこまでも緑色に波打っていた。
幼い私の目には本当の海のように果てしなく映った。
音もなく、誰もいなかった。ひとりきりだった。
その“ひとりきりだった”という感覚を死ぬまで失いたくないと思う。

(※)『すみれの花の砂糖づけ』江國香織



先日DEMELでひとめぼれして
買ってしまいました。
なんて罪なパッケージ・・・。

August 6, 2010

たまには女子トーク

あれよあれよというまに8月。
暑さのせいか眠りが浅く、かといってスパッと目覚めるでもなく、なんとなくいつもだるい感じが付きまとっています…ってこれ単なる夏バテなのかしら。
いつもなら8月はだんだん夏が収束していくのがさみしくてならないのに、今年はまだ甲子園見てもいないうちからもういいよ夏はもういいよって思います。はやく秋がくればいい。
*
本屋でファッション誌を立ち読みするのが好きで、冷房のきいた店内でベージュやグレーの秋冬服を着た外人モデル眺めて癒されています。特に今年は母に新しいコートを作ってもらう約束をしているので、もうコートにばかり目がいきます。どんな形にしてもらおうかしら。
けっこう前に髪の色を地毛に戻して、およそ10年ぶりくらいに黒髪の自分を見てどうかなーこれいけるかなーと思っていたのですけど、会う人会う人誰も違和感を唱えないのでだんだんと大丈夫な気がしてきています。
*
髪の色を変えたのと同じくらいに口紅デビューをしました。それまでグロスくらいしか使わなかったので選び方がよくわからず、化粧カウンターに行って相談。シルク姉さんみたいな店員さんがすすめてくれたピンクを購入、依頼愛用しています。筆でとって塗るという行為が無駄に女っぽくなった気分にしてくれてよいです。あと長年唇の乾燥に悩んでいたのですが、昼用と夜用のリップエッセンスを使ったらたちどころに改善してびっくり。特に夜用についてくるパックがすごい。冷房と紫外線でガサガサ~という方、おすすめします。ルナソルのやつです。
*
あとこの夏かかせないのがマリアージュフレールの水出し紅茶!これはもう、ないと死んじゃう。ひとことで言うなら飲むアロマです。うちにあるのは「TEA THE MAHARAJAHS」(マハラジャのお茶!)で、実家にあるのが「SUMMER SNOW」で、どちらも美味しい。うちのが甘い系で実家のが爽やか系。ビン売りしかしていないのでいいお値段するんですが、500mlのペット何十本分も出せますから結構経済的なんじゃないかと思うんですよ。手軽におうちカフェできます。
*
そんなかんじで、最近の自分の中にある女子らしいネタを探して書き連ねてみました。
女子であることによって、わざわざ自分から体に合わない殻へもぐりこもうとする滑稽なやどかりみたいになることもあれば、 運命的に出会った一枚のワンピースで天まで昇る喜びを味わったり、30手前で本当に全く何も成長しちゃいない。でも女はメタモルフォーゼするから男より強いんだって、昨日放送のドラマで天海祐希が言ってたのを聞いて妙に納得。確かに、開き直るって最強かもしれない。 追い込まれたらとっておきの服を着て、髪もメイクもきらっきらにして出かけましょう。 家ではみそ汁作ってたって、そしらぬ顔で目配せし合って、かわいいスイーツなんかをぱくつくのさ。

July 23, 2010

SWAN LAKE


もう先月の話になりますが、青山劇場に
マシュー・ボーンの「スワンレイク」を観に行きました。古典バレエの名作「白鳥の湖」の現代解釈版です。音楽はチャイコフスキーのオリジナルそのままですが、時代背景・ストーリー・登場人物・衣装・振り付けは全部新解釈になっています。見所はなんといっても、白鳥が全員美男子というところでしょうか。(そのせいかお客さんも女性が多い多い…)スタイルとしてはコンテンポラリーで、古典バレエの優雅な女性の白鳥と違って、荒々しく野生的な白鳥が表現されています。特に第一幕最後の白鳥群舞は圧巻です。あそこだけ何度でも見たい。

映画「リトル・ダンサー」で広く知られるようになったこの舞台、主役ダンサーはやはりアダム・クーパーが有名ですが、首藤康之さんも踊ったことがあるそうです。私はアダムの公演のビデオを見たことがあって、そのイメージがずっと強く残っていたのですが、今回の公演でリチャード・ウィンザーが主役を踊るのを見て、いい意味で期待を裏切られました。同じ振り付けでもこんなに違うものかと新鮮な驚きでした。もしまた何年か後に来日公演があれば、きっとまた違うスワンが見れるのだろうなと思うと、是が非にも行きたくなります。

バレエを観に行ったのはシルヴィ・ギエムの「ボレロ」以来。ギエムにしてもスワンレイクのスワンにしても、性別とか人間とか、括りや概念を軽々と飛び越えてしまう。身体性を純化するとかえって精神性までが強調されるものだなということを改めて思いました。

July 14, 2010

ヤン・ファーブル×舟越桂展 at 金沢21美

―過去と現在の対話 西洋と日本の対比 ―


何かを理解しようと思う時、そのルーツとバックグラウンドを知りたいと欲するのは自然なこと。それが世界であっても、ひとりの人間であっても。理解したいという欲求があるから、知りたいという欲求も生まれる。 個を離れ俗を離れて自分の属する世界や生命の成り立ちについて思いを巡らせることは、私にとっての癒しです。

金沢在住の友人が転勤することに。彼女が住んでいるということだけで白地図の上のこの街に色がついていたので少しさびしい。でもまた新たな土地が色つきに変わることを期待。

***

「ヤン・ファーブル×舟越桂展」

キリスト教や仏教などの絶対的な大宗教によって秩序がもたらされていた中世
科学技術をはじめあらゆる学問の進歩によって新たな世界観と価値観がもたらされた近代
そして多様化し続ける現代社会が抱える異文化間摩擦と思想的混乱状況・・・
そのような歴史背景を体系的にとらえながら、中世絵画と現代アートとの対話を試み、
ベルギー人と日本人の二人のアーティストを対比させ、それを通じて人間の存在を問い直し、
新しい人間像を探るという展覧会。

舟越氏の彫刻は何年も前から見たいと思っていたので、今回の展覧会を知った時はなんとしてでも行く!と思いました。展示数はかなり多くて充実していて大満足。均整とアンバランスの両方を感じさせる顔だちと体つき、クスノキから彫り出された美しい質感、見ても見ても飽くることのない作品でした。人の手が作りだしたものだなんて信じられない。
ファーブル氏の作品はなかなかグロテスク。ただ最近ちょっと昆虫に興味を持っていたところだったので、人体と昆虫との親和や、そこから聖性を喚起させる作品は抵抗よりむしろ親近感をもって見れました(ちなみに氏の曾祖父はあの昆虫記を書いた方)。今度ルーブルに行く機会があればフランドル絵画のコーナーで立ち止まってみようと思います。

July 7, 2010

プチ・ドライブ行き先はパンの家

先日ちらっとふれた小樽の伝説のパン屋さんについてレポートします。
だいたい鼻の利く人は店の雰囲気を見ただけでアタリかどうかわかるものだと思いますが、どうでしょう、ツタのからんだ緑あふれるアプローチ、目の前は真っ青な海、ハズレる要素がありませんね。

ごくごく普通の民家を改装したという雰囲気の店は、入ってすぐの2坪ほどのスペースにパンを並べたテーブルとそのパンのためのアンティークな秤を置いたカウンター、レジはなし。お客さんは5~6人入るといっぱいなので外で待機。カウンターの向こうはすぐ工場で、工場というか窯元のアトリエみたいな空間に素朴な器のような佇まいで静かに熱がひくのを待っている焼きあがったばかりのパンたちが見えます。

私が買ったのは、くるみとドライフルーツが絶妙にぎゅうぎゅうなロデヴという名前のパンをはじめ、ブラックオリーブ、ほうれん草とチーズ、ブルーベリー、プレーンだけどなんか酸味があって美味いバゲット、ほんのりミントのショコラ、パリで食べたのと同じ味がしたクロワッサン。自分用と実家に送る用と買って紙袋パンパン。これを抱えて帰りの飛行機に乗ったら、隣の人にガン見されました。


すぐ近くの海岸でカモメの群れが羽を休めているのを眺めながら、まだ温かいクロワッサンをぱくり、もさもさ。こんな贅沢ありゃしませんね。

お店情報は食べログが充実→
コチラ
車じゃないと行けない所ですが、ドライブコースとしてもなかなか魅力的ですのでおすすめです。

***


今日は七夕ですね。織姫も彦星も曇っていて見えませんが。
7月7日といえば、死んだじいちゃんの誕生日でした。死ぬとどうも命日のほうが重要なかんじになりますけど、私はなんとなくこの七夕さんの誕生日を覚えていてあげたい…七夕なんてロマンチックとは程遠いじいちゃんだったけどね。

June 30, 2010

HAYABUSA

久しぶりに行ったプラネタリウムで思わぬ感動を得ました、コチラ→「HAYABUSA -Back to the Earth- 」かっこよすぎるタイトル!私は宇宙科学技術に全然興味ないので知らなかったのですが、この「はやぶさ」は去る6月13日に宇宙から帰還したばかりの小惑星探査機というやつなんだそうです。「HAYABUSA」ではその成し遂げたミッションの全貌を知ることができます。映画館と違ってプラネタリウム設備を使っているので本当に宇宙空間にいるみたいな臨場感を味わえます。そしてストーリーがめちゃくちゃ感動的です。見終わったらなんかもうはやぶさが愛しくてたまらんようになります。特に最後、はやぶさが地球に戻ってきて大気圏に突入して燃え尽きるところなんて涙が出ます。というわけで激しくオススメです!上映してるところが少ないようなのでココからチェックして行ってみてください。私は厚木市子ども科学館で26分版を見て、あんまりよかったので翌日に相模原市立博物館へ完全版(43分)を見に行きました。相模原市立博物館ははやぶさが持ち帰ったサンプルの解析が行われているJAXAの研究所の隣にあるんですよ~!プラネタリウム設備も最新のものですごくよかったです。

昨夜は日本代表、惜しかったけど良い試合でしたね。日本の試合はオランダ戦とパラグアイ戦しか見れなかったけれど、日本てこんなにやれるんだー!ということを感じさせてくれるチームだっただけに、もうちょっと見ていたかったですね。

宇宙科学技術にしてもサッカーにしても、まったくの他人の頑張りから感動を貰うことに最近はいつも小さな罪悪感を覚えます。そんな便乗する資格があるのかと。そう思いながらも伝わってくるものには抗えず、ああ今日もこんな簡単に感動してしまいました、主よ赦したまえ、って感じの繰り返しです。

覚書:
現在の北極星はこぐま座のポラリスであるが、
8200年後には白鳥座のデネブに、12000年後にはこと座のベガになる。
…北極星が交代するなんて知らなかった。

June 26, 2010

地上の水は生まれるのではなく循環している

妹のホームページから来てくださった皆さま、どうもありがとうございます。
姉でございます、不束な妹がお世話になっております。今後とも姉妹共々よろしくお願い申し上げます。

このブログにもよく登場する妹は、今は一番の親友のような存在です。年の差4歳がいつの間にか感じられなくなる一方で、私の背丈を優に越し髪を腰まで伸ばした後姿を見ながら、おかっぱ頭でこけし人形みたいだった小さな彼女の姿を重ねて見たりします。そしてその度に姉心がうずうずして、何かと世話を焼きたくなります(とはいえ実際大したことはしてないけど)。と同時に、私にはない才能や強さなどを発見し、お互い別個の大人として対等に付き合える仲になれたことを嬉しく、本当に嬉しく実感します。

姉の欲目もあるのかもしれませんが、彼女は物質的なもの以外においてもなかなかの審美眼を持っていて、彼女の体内でろ過されて出てくる言葉には不思議な説得力を感じます。語彙のない私には何と言って表現したらいいかわからないけど、たぶん彼女は永遠にこけしの少女を手放さないのだと思います。そして時を超えて流れる大河にいつか注ぐだろう小さな流れを、密かに育てているように見えます。

彼女は私を絶対の味方だと言っていますが、それは私の切なる願いでもあります。もしかしたら私はそのために存在しているのかもしれないとさえ思います。励み、励まし合い生きてやがて尽きる時まで、私達は永遠に姉妹です。

June 25, 2010

ありがとう、ありがとう、


昔からみんなに愛されていた彼女が北の地でどんなふうに暮らしているのかを垣間見てくる。ちょっとレトロなでっかい車でホテルまで迎えに来てくれる。部屋は予想どおり白くて綺麗で時々かわいくて、ルタオのケーキとマカロン(これも人気店のものだそう、木苺味とチョコレート味)を用意してくれていた。きっと彼女のことだから誰が来てもこんな風に自然に素敵なもてなしをするのだろうけど、私にはとても感動的なことだった。アイスコーヒーを2杯も飲んで、ダンナの部屋を覗き見して、トイレに1年前に私が作ったキャンドルが飾られているのを見てまた感動して、お土産にポカリとカロリーメイトをいっぱいもらってお暇しました。女子に生まれてよかったなとつくづく思った午後3時、札幌某所。みんな行くといいよ。すごく充実のツアーも組んでくれます笑

June 22, 2010

夏至の夜、雨の匂い、森山大道


蒸し暑さや梅雨のうっとおしさを逃れて行ったはずの札幌は見事に期待を裏切ってくれた。

宮の森美術館に森山大道の写真展を見に行く。北海道を撮ったシリーズはずっと見たいと思っていた作品群。気候風土によるユニークさ以外はどこにでもありふれていたはずの景色が、森山氏の視線に切り取られ、焼きつけられ、幾時代を経ることで語る言葉を持つ。優しくも焦燥に似た愛に満ちた視線。
上映されていたドキュメンタリもすごくよかった。
前日だったら森山氏ご本人が来館していたんですよ~と一足違いをしきりに残念がってくれた受付のお姉さんが非常に素敵だった。同行してた友人は“この空間が生み出した妖精のようだ”と瀬名くんもびっくりの詩人ぷりで形容していた。

上の写真は大先生の作品ではなく、ミーハーな私が早速影響されて撮った写真。
小樽の伝説のパン屋近くで撮影。伝説のパン屋についてはまたの機会にご紹介します。
そして3日前くらいにタチの悪い虫にくわれた痕が日に日に拡大していくというお土産を持って帰宅。

June 15, 2010

実用的キャンドル:Anti-Mosquito

これから蚊が出てくる季節なので
虫よけアロマキャンドルを作りました。
はやりのオーガニックにのって
天然のワックスとアロマオイルを使用。
オイルはプラナロムのにしてみました。
けっこう強烈な匂いなんですけど
キャンドルに入れたらいいあんばいの
香り立ちになりました。
外での読書のお供に持っていけるよう
蓋つき瓶に詰めて。

June 14, 2010

標本No.00xxx

日常にしたくないんだ と
ぽろりと落ちたその言葉を こっそり拾った

No.00xxx
Fam. sentiment, nostalgia,
Loc. on the grass
Lat. N 37.91 , E 139.04
Dat. xx. Apr. 20xx
Leg. Aki.H

取り出しては眺め また仕舞う

June 10, 2010

サイト更新しました


先日お披露目してきたキャンドルの写真を追加しました。
会場がライブハウスだったのでいい感じのライティングで写真が撮れています。いままでの作品は明るく華やかになるように意識して作っていましたが、今回はそこからちょっと離れて、陰影をもたせるようにしました。新しいイメージに挑戦できたのも、そういうインスピレーションを与えてくれたのも、今回依頼をしてくれた友人のおかげであり、それが音楽をやっている人の伝播力によるものなのか、あるいは私の個人的シンパシーなのか、どちらにせよ彼女の友人でいられる不思議なめぐり合わせに感謝しています。

June 1, 2010

もう6月ですね

月と星とコメット(彗星)のキャンドル







OMNIS HABET SUA DONA DIES

オムニス ハベト スア ドーナ ディエース
すべての日は、それぞれの贈り物をもっている




ところで結婚式の誓いのことばで
“死がふたりを分かつまで”というところ、
意外と好きです。


May 11, 2010

続・キャンドル制作


グランドピアノらしきもの完成。
ここからどんなテイストにしていくか・・・が問題です。

今日はとりあえず鍵盤のとこ超がんばった!

コーネル×高橋睦郎展


GW中に行った最もGWらしかった場所
千葉県にある「川村記念美術館」

広大な敷地 噴水のある大きな池 城を模したような建物

美術鑑賞目的の人よりも行楽目的の人の方がはるかに多くて
あまりの人出にはじめは少々面食らったものの
連休ならではの浮き足立った雰囲気と新緑の清々しさを満喫

展示は
「ジョゼフ・コーネル×高橋睦郎 箱宇宙を讃えて」を鑑賞
箱庭を超えた箱宇宙の世界

この世にないもの 手の届かないもの
あるいはすでに失われてしまったもの
人知を超えて宇宙を支配する力と法則

人間はいつの世もそれらへの憧憬にとりつかれ
無数の学問や芸術が生まれ
これからもきっと生まれ続ける

コーネルの憧憬はざらりとした木箱の中に結晶して
一度失われたものたちがひそやかに呼吸を取り戻し
無限の時を刻む砂粒となって流れていくのが見えた

May 10, 2010

渋温泉(後編)

(前編はこちらから)


渋温泉は外湯も超充実。全部で9箇所もあって、
しかも地元の人と宿泊者だけ解放されています。
私たちは夕食後と翌早朝に駆け足でめぐりました。







なぜそんなに躍起になってめぐるかと言うと、
スタンプラリーがあるからなんです。
これがやたら心くすぐるんです。







結局9つ全ての外湯に入るのは時間的にも体力的にもキツくて、
途中からはスタンプ押すだけになったのですがそれでも大満足。
最後に薬師様で巡浴祈願成就のスタンプを押して 完成。





最後にぶらりまち歩き。
名物うずまきパンはノスタルジックな味わい。

April 28, 2010

久しぶりのキャンドル制作

鋭意キャンドル制作中…

およそ一年ぶりに作るウェディングキャンドル。部屋がいい具合に散らかりだしてようやく作業場モード入りました。ピアノがモチーフということだけ決まっているので、とりあえずピアノ作ってみてあとは追々考えようかなという、いつもの見切り発車です。


家にこもっているのでTVないしDVDを流しっぱなしにしてあります。

ずっと見たかった映画「Frida」を借りてきて観ました。すごく良かった。
芸術家って本当に難儀な性分なのだなと思いつつ、既成概念に囚われない生き様にはどうしたって憧れてしまう。当時の社会主義がうんぬんだとかスターリンがどうだとか、あとトロツキーが亡命してきたりするんですけど、そのような時代の象徴たちはそれそのものを主題に描かれるよりも、別のテーマを際立たせるための小道具として登場する方がかえって鮮やかに見えるような気がしました。

ワイドショーは休日につい見てしまうもののひとつ。
上海万博のテーマソングはパクりだったとか、リハーサルは大混乱に終わっただとか、市民は国際的モラルとマナーを身に付けるきっかけになるだろうとかなんとかかんとか、そういうのを笑って話す人の顔には大概薄っすら優越感が浮かんでいて、何よりそれにうんざりさせられる。ひいては自分にもそういう淀みがあるんだと自覚させられてしまう。

「海辺のカフカ」はとても好きな小説です。その中の印象的な一節で、人間の中身である心とか人格がはらわたそのものにあると例えて(迷宮の原型は腸であるという説を用いて表現されている)、その後で登場する兵士に戦争では銃剣で相手のはらわたをずたずたにすることが唯一生き残る手立てだと言わせています。
私にとって戦争はノーモアヒロシマ以上でも以下でもなく、だからたぶん普天間基地問題なども全然リアルに感じられないんだなと思ってニュースを見送る毎日です。

I hope the exit is joyful
And I hope never to return

出口が喜びに満ちていますように
私は決して戻りたくはないから

-フリーダ・カーロ

April 19, 2010

海を眺めに



新潟 土曜日 夕暮れには少し早い関屋浜
うす雲に透けるやわらかな陽光が凪いだ海を渡って
かつては砂丘だったはずの高台にまで暖かな空気を運んでくる

波消しブロックを連ねた防波堤
生物にはまるで無愛想に見えるその構造物の上で
たくさんの人間が思い思いに時を過ごしていた
平和な平和な春の午後

霞のむこうにぼんやり浮かぶは佐渡島

April 15, 2010

渋温泉(前編)

おそらく温泉通でないと聞き覚えがないであろう渋温泉、私もつい最近まで知らなかったのですが、すごく良かった!一度は行ってみる価値有りです。情報源はoz-magazineの女子好み温泉特集(KIKIちゃん表紙、去年のバックナンバー)で、そこで紹介されていて渋温泉の中でも象徴的といえる「金具屋」さんに一泊しました。この宿、とにかく建物がすごい。千と千尋のモデルにもなっているそうで、木造建築の粋を極めたあれやこれやが所狭しと詰め込まれ細かな意匠に彩られ…


むしろこれは精巧な模型?私たちスモールライトで小さくなった?(@のび太のリトルスターウォーズ)という錯覚さえ覚える密度。
お風呂もすごく凝っています。大浴場が2つ、ローマ風呂(洋風)にはステンドグラスのアーチ窓と噴水風の湧出口、鎌倉風呂(和風)には大きなひょうたん型の木の湯船があってどちらも趣があります。更にそれ以外にも館内には露天風呂や貸切風呂がいくつもあったのですが、こちらは時間と体力が足りず入れませんでした。


食事は大広間にて。この大広間も雰囲気出てます。そして夕食豪華!その名も「不老膳」!高価な食材にこだわらず地元のもの(主にきのことかきのことかきのこ…)を中心にしたヘルシー食が大変気に入りました。しかし量が半端でない。限界突破を何度繰り返したやら。そしてこの後キューピーのようになった腹を抱えて外湯巡りへと繰り出したのでありました…
(後半へつづく)


April 7, 2010

TONY SOUZKYさんのギャラリーにて

先月ドライブで行った軽井沢。で、偶然見つけたトニー鈴木さんのギャラリー「Abracadabra」では妹と死ぬほど興奮しました。無造作に掛けられた小振りの作品で埋め尽くされる壁、そのひとつひとつにespritの効いた題が付いていて、もちろん絵も素敵!味のあるキャラクターが登場してわいわいしてる、かわいくてちょっと毒気もあって、物語性のある絵です。

(写真勝手に撮らせてもらいました;)



これはマダムとカッパの絵。
何この組み合わせ!
シュールかつポップ!


外に無造作に並べられた鉢を手入れするおじさんがいて、あまりに普通のおじさん過ぎてわからなかったけど、その人がトニーさんご本人だったのでした。そんなところも素敵。すぐ近くにショップ兼ギャラリーもあってそちらもすごくいいです。荒川静香さんもトニーさんのファンだということで写真が飾ってありました。なんでも「星に願いを」という絵がトリノで金メダルをとるラッキーアイテムになったんだそう!ミーハーなので一層興奮しました。

私たちも作品が欲しかったのですがそんな持ち合わせは無く断念。でもポスターにサインを入れてもらってホクホク。ポストカードも頂いちゃったりして(軽井沢の名所、A.Raymondの聖パウロ教会を描いたものですごくかわいい)、記念撮影までお願いしちゃって、帰る頃にはすっかりファンになってしまいました。

April 1, 2010

寝耳に水と枕元の花園

ちっちゃなnetbookを寝床に持ち込んでニコ動などを見ているんですけど(我ながら本当にひどい姿ですね)、昨夜yahooニュースにゆら帝解散の文字を見つけてびっくり。あの20文字足らずの端的な見出しは時としてすごい破壊力。飛び込んでくるといった具合で、目に衝撃波。フジファブの時も同じようにして知ったわけですけど(そしてもっとショックな内容でしたけど)これがバインだったらと想像するだに恐ろしい。両バンドともアルバムいくつかとフェスで一度聴いただけでファンというほどでもないですけど、かっこいいバンドがなくなるのはやっぱり寂しい。ゆら帝もう一回ライブ見たかった。ぐわんぐわん渦巻くサイケな音にのまれた記憶を思い出す。アフロでパンタロンよもう一度。
先日両親がイタリア旅行にいくにあたり、サンタマリアノヴェッラ薬局のアイテムをいくつかオーダーしました。舌を噛みそうになっている母にリストを持たせて送り出したかいもあり、頼んだ品は無事にすべて手に入れました。フィレンツェの本店は噂に違わず素敵だったそうで、いつか自分でも訪れてみたい。早速ポプリのポットを開けて枕元へ。超い~い香り。他に名前もパッケージも可愛いTalborinaとバラの香りのルームアロマをget。

::訂正:: 4/16/10
上にフジファブなくなる…と書きましたが、バンドは解散せず続いているということで訂正します!すみません勝手な勘違いをしておりました。ファンの方にはお詫び申し上げます!

March 28, 2010

サイト更新

サイトにtravel noteを追加しました。
渾身のスイス旅行記が読めます(笑
お暇な時に見てやってください。
入り口は左の画像を目印に探してネ。

March 25, 2010

scrapbookに更新

サイトscrapbookに更新あります。スイスのグアルダ村・アルデッツ村で撮ったスグラッフィートとフレスコの壁画の写真を、好きな詩と一緒に紹介しています。勝手にヨーロッパ的無常観やマザーグース的グロテスクとコラージュしています。コクトーの詩は、コクトーなんてひとつも読んだことないのですけどこの詩はたまたま見つけて、なんかおしゃれーと思ってとても気に入っています。本当はアルチュール・オネゲルの曲付きの歌です。
古代ギリシアとローマについて亀の歩みで勉強してるのですが、全ての道はローマに通ずじゃないけれど、ああこれとあれがこうでああで繋がって!みたいなのがキュピーンとくる瞬間に快感を覚えています。とりあえず建築の学生時代にもっとちゃんと知ってればどれだけ西洋建築史が面白く感じられたかと思って、タイムスリップして若かりし自分の頭をポカリとやってやりたい気持ちです。

March 7, 2010

ブログ開設しました。

旧ブログからお出でのみなさまにはご存知の通り、
日常をつらつら綴るだけの日記でございますが
FLAMMAのサイトともどもよろしくお願い致します。

サイト更新情報もこちらでチェックして頂ければ幸いです。

キャンドルにはちょっと関係ありませんが、別部屋を設置しました。
大声で宣伝するにはおこがましい内容ですので、
それでも見てやろうじゃないかという方は入り口を探してみて下さい。
たぶんすぐ見つかります。