December 26, 2011

歳末絶賛センチメンタル大放出


  Photo of Aomori, Tsugaru Railway Line 2007

何年か前に旅した青森。クリスマスが終わってガラリと年末ムードがやってくるこの時期、年内最後の仕事を終えて翌朝暗いうちに列車にとび乗った。あれから何度も新しい年がめぐってきたけれど、あの旅で見た景色や感じた感覚は薄まることがなく、今年もこうして思い出して、ああ旅に出たいなぁと思っている。年末は旅に出たくなる。で、年が明けた途端にそんなことはきれいさっぱり忘れる。

そういえば今年は大都会東京にいたのに全然東京の写真を撮らずにいて、ブログも昔の写真ばっかり引っ張り出してきて貼っていて、なんだ未練がましや。来年はもうちょっとあか抜けた、スタイリッシュなかんじを出したい…嘘、たぶん変わらない。 みなさまどうぞ良いお年を。





 KASE St. Tsugaru Railway Line 2007

五所川原-金木間を走る通称“ストーブ列車”、終点の金木には太宰治の生家がある。上の写真は嘉瀬駅で見かけた変な顔の描かれた電車と駅舎の待合所。ノスタルジックで鼻がツーンとする。



December 23, 2011

Merry christmas!!



毎年クリスマスになると登場するサンタのお面。小学4年生の図画工作で作ったもの。油粘土で顔型を作り、そこにちぎった新聞紙と半紙を薄めた糊で貼り重ねていって、乾いて硬くなったら絵の具で色をのせる、でニス塗って完成。←という工程まで鮮明に覚えている。題材はなんでもよかったからみんな思い思いの好きなキャラクターとか動物とかなんだかよくわからない顔顔顔を作り上げ、展示されていた2週間ほどのあいだ教室の後ろの壁一面が35人分の顔で埋め尽くされてなかなかカオティックな感じになっていたこともあわせてよく覚えている。私はもっと素敵なサンタクロースを作るつもりだったのに、出来上がったのが酒に酔った変な白ひげのおじさんで愕然とした。家にあったパン屋のビニール袋(POMPADOURのやつ、神奈川県民にはおなじみの)で帽子を作って被せたらなんとかそれっぽくなったけど、色々納得いかずに家に持ち帰った。ところが、これを母がえらく気に入ってしまったのだ。以来、欠かすことなく12月の我が家の玄関に飾られ続けている。

改めて眺めてみると、確かにいい味出してる。母の見る目はさすがだ。今となっては作れといわれてもこんなユーモラスな顔は作れないだろうな。"初期"というのは拙くはあるが衒いのない作品を生み出すことがある。そしてはからずも原点が表れているものなのかもしれない。

私的楽茶時間



コーヒーも紅茶も飲みますが、基本は根っからの緑茶党です。 最近手に入れた信楽焼のひとり用急須とちっちゃな湯のみを使ってゆっくりじっくり煎茶を入れる時間がとても贅沢。この茶器は手のひらにすっぽり収まる大きさと形、土っぽい手触り、そしてそして蓋の取っ手についた硝子質の青色が大のお気に入り。あと茶こしがないタイプの急須なのですごく洗いやすいところもズボラな私にはぴったり。

茶葉は秋ごろ出かけた静岡の清水で買ってきたとっておき。
「竹茗堂」
の"わらかけ"煎茶です。缶がかわいいから買ったんだけど、すごく香りがよくて、甘みも渋味も上品で美味しい。

お茶うけは冬はやっぱりチョコレート。LOTTEのバッカスが常備です。

December 14, 2011

12月、雪が見たい

 
Photo of Winter in MATSUDAI NIIGATA 2010

色々あった一年。

目的を変えて、環境も変えて、そのためにはこれまでの思考パターンとか選択の傾向とかも意識的に変えていく必要があって、それは結構しんどかった。なにせ30年分のクセからの脱却だから。でもぜんぶ自分のわがままのためにやっていることなので、しんどいといっても変な開き直り感もありつつ。
たまにしか会わない人などには、いつにも増してなかなかに支離滅裂なことを話したように思う。迷走ぶりが顕著に出てしまった。思い返すと恥ずかしいけれど、それもまた開き直りで、恥ずかしさから学ぶこと多し。

一方で震災があって、自粛やらなんやらの色々があって結局、自分は自分の持ち場で頑張るしかないんだってなった時に、私の持ち場ってなんなんだろうって思ってひどく申し訳ない気持ちになった、というのが正直なところ。そしてそれは要は震災うんぬんではなくて、自分と社会との関わり方の根本的な問題なんだとわかって、ほんと、私なんかに何が出来るのかという無力感との戦いの日々。

でも、できないことはできないし、それが自分の器だしというのを認めることが目下の課題なので、認めて、それで前を向く。


それにしても、なんの答えも出ない年の瀬。お笑いだけど、それでもいいやと思ったり。もちろんこれまでのやり方で並べようと思えばそれなりに成果はあったと言えるけど、それよりも、私は私なりに頑張った、できることをやった、そして手応えはない。それもよし。
でもって来年は絶対もう一段上に登る、と宣言する。そのための兆しは掴んだから。



December 8, 2011

ブラック・スワン

ちょっと前の記事に書いたRODARTEのサイトに「BLACK SWAN」のページを発見!
必見ですぞ(^^)ナタリー・ポートマン美し過ぎる・・

↓画像クリック



妖精は(女性は)清らかさと背中合わせの毒気があるから美しい、
そんな世界観を表現している(ように私には思える)RODARTEはブラック・スワンにぴったりでしたね。

November 29, 2011

最近の文化活動とか



寒くなってきましたね。薄手のコートを出しました。何年か前に母に仕立ててもらったポンチョ風シルエットのショートコートです。もっと寒くなったらやはり去年母に縫ってもらったベージュのロングコートにチェンジします。あとトレンチと紺のピーコートを持っているのですがどちらも母の手製です。母は偉大です。

その母の所属するコーラスの演奏会を聴きに横浜の県立音楽堂へ行きました。前川國男先生設計の素敵なホール(改修具合が残念な感じでしたけど)でバッハの「ヨハネ受難曲」を聴きました。母が歌わなければ一生聴くことはなかったでしょうキリストの受難の歌なんて…とか思いつつ、1部のクライマックスでペトロが罪を悟って泣く場面(イエスなんて知りませんって3回言ったところで鶏が鳴いて…というところ)とか、結構感情移入してしまいました。伴奏の古楽器が素晴らしく、リュートという琵琶?ギター?みたいな楽器の音にうっとりでした。

NHKのスコラという番組を毎週録画して夜中にひっそり見ています。ドビュッシーの回のワークショップで、まず水を使って音を出して合奏して、それを今度は楽器の音に変換して演奏するということをやっていたのですが、目をつぶって聴いていたら本当に自然に水音が音楽にすり替わっていて、あまりに気持ちよくて寝てしまいました。それから坂本教授が戦場のメリークリスマスの解説をするところは難解すぎてよくわかりませんでしたが、そもそもドビュッシーもサティもけっこう異端な手法を取り入れていたとのこと、なのに曲は聴きやすいというのは面白いなー、作曲家って頭いいなーと思いました。

東京都写真美術館の「ストリート・ライフ」展が今から楽しみです。
イギリス、ドイツ、フランスで19世紀後半から20世紀前半に展開したソーシャル・ドキュメンタリー写真に焦点をあてます―ヨーロッパでは近代化に伴い急速な変化を遂げる都市のすがたを記録として残そうと、消えゆく街角や生活風景などが記録されました―公式HPより抜粋
私が知っているのはドイツのアウグスト・ザンダーだけなんですが、あの時代のヨーロッパの市井の人たちの姿が写真で見られるということにドキドキするし、近代と聞いてイメージする影を背負った灰色の感じにとても惹かれます。

ところで上の写真は丸の内の三菱一号館にロートレックを観に行った時に撮ったものです。ぱっと見ヨーロッパ。ロートレックは子供の頃はお城に住んでいたそうな。ボスク城という田舎の小ぶりなお城でめちゃくちゃかわいい。城は総じて巨大なやつより小ぶりなほうが趣味が良い、絶対に。
ここのミュージアムショップで売っていたサンダルウッドの石鹸の香りが忘れられなくてサンダルウッドブームがきそう、自分の中で。石鹸じゃなくてキャンドルか香水で欲しい。でもいかにも白檀!仏像!みたいなのは嫌だし。DIPTYQUEとかどうかな。今度かぎに行ってみよう。

November 8, 2011

展示会のお知らせ




詳細、後日追記します。とりあえず日時のお知らせだけ。
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11月22日追記:

学校の合同展示会のお知らせです。課題で制作したブローチを出品します。お天気モチーフと顔文字を組み合わせてデザインしました。試行錯誤の末にようやく完成した苦労の跡がそこかしこに残ってはおりますが(苦笑)見に来て頂けたらと思います。

日時:12月2日(金)-12月6日(火) 12:00-19:00
場所:ギャラリー「LAPIN ET HALOT」
渋谷区神宮前5-44-2 TEL:03(5469)2570 
東京メトロ表参道駅A1,B2出口より徒歩5分



私は12月3日(土)の15:30~19:00と12月4日(日)の終日、ギャラリーにおります。
お見えになられましたらどうぞお声を掛けてください。



箱根にて






Photos of HAKONE Shrine & Lake ASHI

10年ぶりくらいで箱根神社に行きました。箱根神社は参道をまっすぐ下ると湖畔に鳥居があり、それはとても幻想的で好きな景観のひとつです。この日は天気がすごく良くて、青と赤の鮮やかさときらきら光る湖面が眩しくて美しくて幸せでした。


October 20, 2011

さよなら10月



Photo of Bern Swiss 2009

最近気に入ってるアメリカのティーン向けサイトRookie

どことなく懐かしの90’Sテイスト?
どうやら、かの有名なTaviちゃんが監修してるみたいです
どーりでおしゃれ

■Rookie
http://rookiemag.com/

Music の Friday Playlist を作業中のBGMに

追記:
そのTaviちゃんとLeith Clark(雑誌Lulaのファウンダーで編集長)の対談を読んでいてRodarteを知り、Rodarteが「ブラックスワン」のナタリー・ポートマンの衣装を手がけたことを知る。ハンドクチュールにこだわるというRodarteのポリシーにはげしく共感。そしてそんなRodarteを例にあげて「聴衆を気にすることなく自分達の世界を作る」ことだと語るLeithの説得力はさすがだなと納得。



October 13, 2011

秋だから



5年後、なにをしているか、どこにいるのかもわからないのに、
あと5年たっても好きでいられるかどうかをひとつの基準として買い物したりする。
かばんとか、靴とか、コートとかセーターとかの類のものについて、特に。
だから秋はちょっと立ち止まって見わたすような時間のとらえ方をしているかもしれない。

得意な色はネイビー、苦手なのは茶色です。

October 4, 2011

学祭販売のお知らせ



ヒコ・みづのジュエリーカレッジの学祭「HIKO FESTIVAL 2011」の販売イベント「ヒコクリエーターズマーケット」に出品します。よろしければ遊びにきてください。私は10/9(日)の14:30-18:30の時間帯にキャリアカレッジのブースにて売り子しております。



10/9(SUN) 11:00-19:30
10/10(MON) 11:00-18:00
詳細はWebsiteもご覧ください


出品するのは上の写真のゾウさんたちと、手編みオヤのピアスです!



September 11, 2011

福島県といえば



冷たい水面 映す 温かな色彩



Photos of the Lake in FUKUSHIMA

何年か前に福島県の美しい湖(ちょっとどこの湖だったか忘れました…)で撮影したもの。紅葉の盛の頃でした。静かで、冷たく澄んだ空気を吸い込むとまるで身体が透き通るみたいに清々しい気持ちがしました。水際まで寄ることができて、飲めそうなくらい綺麗な水に赤や黄色の落ち葉がさらさらと洗われていました。いま思い返すと幻だったんじゃないかというくらい美しい場所、イメージ的にはスナフキンがテントを張ってコーヒーを沸かしながらハーモニカを吹いていそうな場所でした。新潟県の景色はわりと日本ぽい、原風景的なテイストが強いんだけど、福島県はちょっと北欧的なかんじがあったような。いつかまた行けるといいな。福島県は本当に美しいところです。

知らない土地に行って実際に「ああ、こういうところなんだ」と実感するとそれだけでもう愛着のようなものが生まれて、たとえ二度と訪れることはないとしても無関係の土地だとは思えなくなる。あたまの中の白地図に少しずつ色が塗られていって、その分だけ心が温まる。私にとってそういうリアリティはとても大切なもので、事実「がんばろう東北」的なスローガンよりも身に迫る確かな感情です。

September 10, 2011

ブレスレット展示のお知らせ



春から通っているジュエリーの学校のクラス展示、
ポスターに私の作品が採用されました。
シルバーのブレスレットです。
あまり自信作とは言いがたいのですが
人に見てもらえるというのはやはり嬉しい。
学校内のギャラリーで来週木曜日まで展示されていますので
近くまで来られた方はぜひ見てやってください。

ヒコみづのジュエリーカレッジ
渋谷区神宮前5-29-2
1階ギャラリー『結』

追:学校のHPでも案内されています。

August 22, 2011

尾道に行きました その2









Photos of ONOMICHI Hiroshima

尾道に憧れていた理由は大林宣彦監督の「時をかける少女」だと思っていたのだけれど、久しぶりにDVDを見たら意外と町並みとか景色は映っていなかった。きっと何か他の媒体で見たもののイメージが取り込まれ、勝手に映画のストーリーと合成されていたのだろう。いずれにしても期待を裏切らない魅力がある町だった。

8月に入ってからというものどうしようもない焦りと悲観にとりつかれ、なんとか逃れたくて人と会ったり遠出したりしていた。そしてそれは気晴らしという意味では全く効果がなかったのだけれど、かといって楽しくなかったかといえばむしろ逆でその時その時は全力で楽しかった。苦しいことは他のことによって帳消しにされたりはしないし、反対に落ち込んでいるからといって世界の全てが暗く淀んで見えるようなこともない。ただ決して混じりあうことのない悲しさと楽しさの渦の中で息つぎをしようと口をパクパクさせているみたいな夏だった。

August 21, 2011

尾道に行きました



Photo of ONOMICHI Hiroshima

入り組む坂道と階段、狭く曲がりくねった路、
古い民家、立体迷路のような町 尾道


August 5, 2011

世界は美しい女の子のためにあればいい



18きっぷで新潟へ
散々新幹線で往復したルートも在来線だと違った景色が見えます
水上から高崎へ向かう車内で対面に座った女の子をパチリ
白襟のクラシカルなワンピースからのびる健康的な二の腕と脚線美
太いヒールのローファーとか、レイヤーのロングとか、H&Mのショッパーとか、
山間を走る古びた列車とのバランスが(アンバランスさが)完璧

学生時代に人物も景観を構成する大きな要素だというテーマの研究をやったなー
などと思い出す
魅力的な場所には魅力的な人物がいなくてはならない(断言!)
おしゃれは、ファッションは、自己完結的なものじゃないと思います
そして狙い澄ましたものだけが美しいとも言えないのだと思います



July 30, 2011

Unbuildな世界


アンビルト・ドローイング
『起こらなかった世界についての物語』三浦丈典
最近見つけた素敵な本をご紹介します
堅くて重たい建築書に挟まれてちょっと窮屈そうにしていた背表紙
詩的なタイトルに惹かれて手にとって見れば
星空を思わせるような装丁、美しい挿絵、可愛らしいサイズと値段!

で、なんの本なのかというと
実際には建築されることのなかった(=アンビルト)建物・都市のドローイングを紹介する内容
―ぼくが学生のとき図書館の奥の奥のほうから引っ張り出してはぱらぱらと見て、興奮していたものを中心に集めました ・・・略・・・ 後に実現した計画のドローイングより、なんらかの理由によって実現しなかったアンビルト・ドローイングのほうが、自分の妄想の勢いが加速するということでした―
というイントロダクションから始まって実在しない不思議な場所ばかりを巡るツアーにうっとり

チョイスされている絵がいいのはもちろん、解説もとてもよいです
建築家には文章がお上手な方は結構多いような気がしますが
著者:三浦丈典さんも建築家であり、若い頃から書評を書かれていただけあって魅力的な文章です
タイトルを裏切らない詩的な表現とちょっとマニアックな建築知識の混在融合
読みやすいのに読み応えがあるのでおすすめです

アンビルトで思い出すのは竹宮恵子の漫画に出てくる未来都市
「私を月まで連れてって」は古い漫画ですがいつ見ても新鮮
最近だと入江亜季さんという漫画家さんの描く世界が好きです
ご本人も ―実際には存在しない自分の頭の中の憧れの街を描く― と言っている通り
一種のアンビルト・ドローイングですね

July 23, 2011

いずれ近いうちに消える


さながら都会のサンクチュアリ

July 13, 2011

3ドルと63セントで、の歌



The cash machine is blue and green
For a bundle of twenties and a small service fee
I could spend three dollars and sixty-three cents
On Diet Coca-Cola and unlit cigarettes
I wonder why we listen to poets when nobody gives a fuck
How hot and sorrowful, the machine begs for luck

All my lies are always wishes
I know I would die if I could come back new ...

Ashes of American Flags/Wilco



私の英語力は中高生レベルですが
なんとか頑張って解釈するに、この歌詞は秀逸だといつも思う
日常の些細な疑問、矛盾、いつの間にか慣らされている自分、
言い訳や時間稼ぎ、嘆き、懺悔、無力感、、、

そして曲は、あまりに美しい・・・

写真はアメリカではなくてバルセロナです
アメリカ行ったことないので行ってみたい とても

*追記:コメント欄に上の歌詞のフレーズ、いくつか訳したものを記します

July 10, 2011

ホームページ更新



ホームページに新しいキャンドル写真を追加しました
今回はお菓子の家を作ってみました
ディテールに凝って、美味しそうに見えるように工夫してます
ライトアップするとすごく可愛くて自分でもとても気に入る作品になりました

***
今更なんですが、ツイッターをやっています
このブログの右側に表示されるようにしてあるので
お気づきの方もいらっしゃったでしょうか
ただ始めてはみたもののあんまり使いこなせないまま
単なる食べたものログみたいになってたり…
ほんとはこう、リツイートとかをね、応酬してみたりしたいんですが
そのうちね、追々ねとか思ってそのまんまです
それでもよろしければフォローよろしくお願いします
flammaki でやってます

July 7, 2011

地熱発電に期待



火山のエネルギーを利用する地熱発電、というのがあるそうですね
富士電機、三菱重工、東芝の3社はすでに高い技術力を持っていて
世界シェアの大部分を占めるとか
なのに環境規制、イニシャルコストなどが問題で国内ではさっぱり進んでこなかったそう
細かいことはよくわからないけれど、率直な感想として
「(原発以外にも)あるんじゃん」てこと
知らないってこわい
原発ありきの発想から脱する手立てとなるのでしょうか
環境省が規制緩和に乗り出したということで、期待します

節電には限界があるし、前時代に戻るような生活は不健全だし、
なにより未来へ向かって進んでるって感覚が欲しい
絶対的支配力を持った技術に代わって新たな別の技術が台頭し下克上となれば
時代はまたひとつ新たな段階へと進めるでしょう
プロジェクトXじゃないけど、日本の技術屋さんたち、頑張って!!!

***
上の写真は新潟県のとある山の中です
森はいいです
田舎にいるとそれはそれで凝り固まる部分というのがありますが
都会ではまた別の部分で、根源的ななにかと乖離していく気持ちがします
癒し、なんてことではなくてもっと切実に立ち還る場所として
私には森が必要だと時折思います


July 5, 2011

昨晩は雷雨に遭った



MID NIGHT SUN...

太陽が、太陽が必要だ
真夜中だって太陽が必要だ

my sun, my little sun 見えるかい?
渇いた 渇ききった瞳で...
SUN/GRAPEVINE


生まれるのか太陽は
授かるのか光は ?

それにしたって毎日暑い


June 25, 2011

GREEN&GOLD、緑と黄金



終焉はいつも突然に
だけどエンドロールにはまだ早い
ギターケース抱えたまま真夏の川を泳ぐその時
キラキラの中

GREEN&GOLD/MO'SOME TONEBENDER


夏の心象風景はとても多層的
過ごした時間と忘れがたい思い出と手にすることが出来なかった憧れが
幾重にも折りかさなって複雑な映像を見せる
ひとつ夏を越える度に色を変え奥行きを成し
鬱蒼とした森に小さな心の振れが飲み込まれていくときの感覚と同化する

私は私にしか見えない景色とともに
まだ幾年の夏を旅し続けるのだろう



クライマックスはまだだよ
海へたどりつくまでは


June 7, 2011

伊豆熱海シリーズ その3













「山光荘」の続き

この宿を題材に漫画を描いたつげ義春氏のエッセイを読むと、当時(おそらく40年ほど前)廃屋同然になっていたこの建物を気に入って独力で旅館を開業したのが女将さんだということらしい
目を見張る美人だったというその女将さんに帰る間際になってようやく対面が叶った
ご隠居されていてもおかしくない年齢だったが、確認するまでもなくこの人だなとわかる佇まいで帳場に現れた

独特の雰囲気に気圧されつつお部屋もお料理も素晴らしかったと伝えると、ええそうでしょう、といった反応が返ってきた
なるほどこの宿がこの場所にあってこの値段でこの完成度である理由がよくわかった
庭木から醤油差しに至るまでこの女性の美学が表現されているのだ
実は部屋も料理も予約した内容と違っていたのだが、ここではそれもありなんだなと納得して帰途についた

June 2, 2011

伊豆熱海シリーズ その2












Ryokan SANKOSO in MATSUZAKI

西伊豆、松崎町の旅館「山光荘」
私たちが泊まったのはこの宿の象徴的な部屋「長八の間」で、蔵を改築した客室はメゾネット(という言葉はここの雰囲気にはあまりにもそぐわない表現だ...)になっていて、一階に食卓があり二階に寝具を敷く形式
狭い階段を上がるとまるで横溝正史の世界に迷い込んだかのような空間だった




夕食は魚づくし
海辺の町らしく、お造りと焼き物は地魚メイン
板前さんは70過ぎの方らしいのですが、にしては古臭さはなく、むしろ洗練されていた




旅行中は普段着とは違う服を選ぶ
左側は妹の、ミナペルホネンのかわいいドレス
右側が私の服で、母が昔着ていたという花柄のスカートを拝借



May 30, 2011

結婚式にて



テーブルを囲んで
注がれたシャンパングラスの気泡に
窓ガラスについた水滴や
落ちていく砂時計の粒子を食い入るように見ていた
子供時分の記憶を甦らせた
それはともかく
彼女はやや緊張した面持ちだったがとても凛々しく見えた
隣で私の分まで涙してくれた友人が心強かった
大人になった
独立した女たち
晴れやかな友情の節目を刻んだ

May 25, 2011

伊豆熱海シリーズ その1









CAFE BONNET in ATAMI

熱海銀座からちょっと路地を入ったところにある喫茶店ボンネット
サイフォンで淹れるコーヒー、正統派のチョコレートパフェ、
バタートーストが添えられたジューシーなフライドチキン、
ジャズのスタンダードナンバーが静かに流れ、マスターと常連客らしき紳士なおじさまが
「名曲は色あせませんね」「この曲を女性が歌うのは珍しくて…」
などと会話している、時代を閉じ込めたような店
What a wonderful world....