March 2, 2012

受賞のご報告


この度、ワールドジュエリーデザイン大賞2011のダイヤモンド賞を頂きました。

作品タイトル:「夜明けを告げるネックレス」
参加テーマ:(1)日本の伝統文化とギリシャの伝統文化の融合を創造する
参加部門:ダイヤモンドジュエリーデザイン

コンセプト及び作品説明:
古代ギリシャ文化において最も重要なモチーフであるアーカンサスの葉の装飾。その曲線美や連続性を、日本文化のハレの日の装飾である「飾り結び」をヒントに一筆書きのシンプルな線で表現しました。
日本の唐草模様の原型はアラベスク模様にあり、そのまた原型がアーカンサス模様であるとされています。いずれも永遠につながるものや生命の発展を象徴するとされており、長い歴史の中でギリシャから日本へと伝わってきたことはまさしくその連続性を感じるものです。
散りばめられたダイヤモンドは朝露の雫をイメージしています。長い時の連続の中にあっても、その時代ごとには節目となるいくつもの始まりの瞬間が存在していることを表しています。未曾有の震災を経験した今の日本社会が、近い将来に復興を遂げて夜明けを迎えることができるようにとの願いを込めてデザインしました。

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このデザインの原型になったのは去年の春に作ったブレスレットなんですけど、作っているときにはその何ヶ月かあとにこんな賞を頂くことになろうとは夢にも思っていませんでした。 作品のコンセプトはこじつけっぽい文章になってますが(苦笑)、常々考えていることをあてました。個人的なことでも、社会全体のことでも、困難を乗り越えて(時に古いものを壊して)新しいものを見たいという希望があるから生きていられます。

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